「気づいたらPTAに加入していた」が変わる日 5月 「個人情報保護法」改正で激震?

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学校規模が大きい場合など、役員さんが個人情報を1人分ずつ打ち込んで名簿をつくるのは面倒だ、ということもあるかもしれません。

そういうときには、たとえばですが、可能な人にはWeb上で入会申し込み&連絡先等の入力をしてもらってはどうでしょうか。

やり方はこんな感じです。

1. 無料でアンケートをつくれるサービスを利用して(Googleフォームなどいろいろあります)、名前・子どもの学年クラス・兄弟姉妹・連絡先などを入力するフォームを用意しておく。
2. 入力フォームのURLを、QRコードに変換する(これもいろいろな方法があります。たとえばこちら→「URLを入れるだけ! QRコードを作成する最速の方法」)。
3. 「入会届」のどこかに、保存したQRコードの画像を入れ、「可能な方は、このサイトから連絡先を入力してください」などと添えて、プリント&配布する。

 

このようにすれば、ある程度の人は自分で入力してくれるでしょう。苦手な人には紙で提出してもらい、役員さんが入力するというのでも、そこそこ手間は省けるはずです。

これは筆者が考えた一例ですが、ほかにも方法はあると思います。うまいやり方を思いついた方は、ぜひお知らせいただけるとありがたいです。

学校の個人情報取り扱い問題は別の窓口へ

なお5月30日以降には、もしPTAが個人情報保護法の義務に違反していた場合、個人情報保護委員会からPTAに対して指導や命令・勧告を出せるようになるのですが(万一、従わなかった場合には罰則もありえます)、公立の小中学校に対しては、委員会から指導を行うことはできません。

先ほども説明したように、公立の学校は「条例」の対象であり、個人情報保護「法」の対象ではないからです。

ですからもし、学校側の個人情報の取り扱いをただしてほしいと思う方は、現時点でも、5月30日以降でも、自治体の個人情報保護条例に関する窓口か、学校、教育委員会に連絡をしてください。

また念のため、繰り返しになりますが、改正法が施行されるのは5月30日です。ですから今度の新学期はまだ、今までどおりのやり方でもPTA側に法律上の義務違反が生じることはないのですが、とはいえ、個人情報を正しく取り扱うことは、やはり大切なことです。

役員さんたちにしてみたら面倒なことかもしれませんが、どのみち来年の新学期までにはやり方を改めておく必要があります。ちょっと早めに、今年の春から正しい個人情報の取り扱いに着手しておくと、安心ではないでしょうか。

次ページ憲法学者の木村草太さんから
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