最新!「面倒見がよい大学」ランキング100 トップは金沢工業大、2位が東北大、3位武蔵大

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入学者を減らすことは、合格者を減らすことにつながる。昨年の入試でも早稲田大、慶應義塾大をはじめ、多くの私立大が合格者を減らした。そのため競争率が上がり、入試の難易度が上がった。3月実施の私立大の入試志願者が10%ほど増えたのは、2月の試験で不合格になった受験生が多かったことが理由のひとつとして挙げられている。今年はさらに厳しくなることを見越し、受験生が併願校数を増やしていると見られる。近年の入試は国公立大の人気が根強いが、現役で大学に進学したい受験生は多く、併願校として私立大の人気が上昇していると見られる。

このような入試状況だが、大学選びはいつも難しい。入学後にミスマッチを起こし、別の大学へ入り直すことになると大変だ。そこで活用したいのがエキスパートの意見。大学通信は毎年、全国約2000の進学校の進路指導教諭にアンケート調査を実施しており、2016年は711校から回答を得ている。そのアンケートの中で、「面倒見がよい大学」はどこかについて聞いている。5校連記で大学をあげてもらい、最初の大学を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント……として集計し、ポイントの多い順に並べたのが「面倒見がよい大学ランキング」だ。

トップは12年連続で金沢工業大学

今はどこの大学も学生にやさしく面倒見がよい。学ぶのはもちろん学生本人だが、大学が学びをサポートするのは当たり前になってきている。レポートの書き方、図書館の使い方などを教える初年次教育にはじまり、高校時代の学習が満足に達成できていない学生には、「リメディアル教育」として補習も行っている。学生と定期的に面談を行う大学も多い。大規模な大学にも面倒見がよいと評価されるところが増えてきている。

学生が能動的に動こうとしたときに、サポートする制度が数多く用意されていることも面倒見のよさのひとつだろう。大学進学率が5割を超えるようになり、強い目的意識がないまま入学してくる学生も少なくない。そのため、学びだけでなく、課外活動などでも、学生が主体的に動けるような体制作りが行われている。

「面倒見がよい大学」のトップは12年連続で金沢工業大学だ。進路指導教諭からは「少人数授業など、学生一人ひとりにあった教育を行っている」(宮城・私立高)、「学生の学ぶ環境がしっかりと用意されていて、学習支援も充実している」(埼玉・私立高)、「個別指導だけでなく、卒業後につながる大学での学びを追求している」(岐阜・県立高)、「学生が意欲的に活躍できる機会を多く作っている」(香川・県立高)など、教育への評価が高いのが特徴だ。

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