「すぐやる自分」に変わるための3つの導火線 「習慣化」していけば、悪いクセは撃退できる

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これは身体反応だけではなく、心理的にも同様で、面倒と感じていてもその期間を乗り越えれば当たり前の状態として苦もなくできるようになります。三日坊主にならず、3週間をクリアするために、できるだけスタートをスムーズにする楽しくなるようなドライバーを仕込みましょう。

仕事に取りかかる前の、自分のルーティンを作る

『1時間の仕事を15分で終わらせる』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

そして最後が「ルーティン」です。ラグビーの五郎丸選手のキック前のポーズも一種のルーティンで、一躍有名になりましたね。

これは「決められた一連の動き、決められた一連の動作やパターン」という意味。余計な外界の刺激から解放されて、集中状態に入っていくための一連の手順のことです。私は作業に移る前の集中力を高める手順を「着火のためのまきをくべる儀式」と呼んでいます。それぞれの作業ごとに気持ちの高め方が違うため、いくつかルーティンをご紹介します。

企画や資料作成のときのルーティンとしては、(1)資料を準備し、PCのファイルを立ち上げる、(2)トイレに行く、(3)コーヒーを入れる、(4)メール・SNSをログアウトし、携帯の電源を切るという一連の動作を行います。(1)をやることでこれから何をするか概要が頭に入ります。そのうえで、(2)、(3)をしながら、作業やゴールをイメージします。(4)で外界の刺激をシャットアウトして、まきくべが完了といった感じです。

ルーティンは心を落ち着かせるだけでなく、高揚させるためにやる場合もあります。コンサルタントは顧客へのプレゼンテーションがとても重要なので、プレゼン前のルーティンを持っている人が多くいます。イヤホンで音楽を聴くという人もよくいます。あるコンサルタントに聞いたところ、企業などに対して変革の提案をするときには、マイケル・ジャクソンの「Man in the mirror」や、Queenの「We will rock you」を聞くそうです。

このようにルーティンはスポーツだけではなく仕事でも効果を発揮します。ぜひ自分なりの着火の儀式を作ってみてはどうでしょうか。

仕事そのもののスピード以外でも、目に見えない時間のロスをなくすことで、トータルの仕事時間が減ります。ぜひ試してみてくださいね。

清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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しみず くみこ / Kumiko Shimizu

アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント
大手アパレル企業を経て1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして新規事業戦略立案・展開プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成し遂げられない」との思いから専門領域を人材育成分野に移し人事・人材育成の戦略策定・制度設計・導入支援などのプロジェクトをリード。コンサルティングサービス&SI事業の人材開発部門リーダーとして5000人のコンサルタント・SEを対象とした人材ビジョン策定、育成プログラム企画・開発・展開を担いベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた

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