「すぐやる自分」に変わるための3つの導火線 「習慣化」していけば、悪いクセは撃退できる

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やめなくてはいけない悪癖か、リフレッシュするための息抜きかは、自分がコントロールできるかどうかによります。自分でコントロールできれば息抜きですから罪悪感を抱くことはありません。もし、ズルズルとやめられなければ、ストッパーを考えてみてください。

やるべきことを加速するドライバーを仕込む

ストッパーとは逆に、やるべきことを加速するのが「ドライバー」です。営業活動で毎日決められた訪問数や電話をするノルマ仕事や、語学や新しいスキルの習得のための勉強、体を鍛えることなど、やらなくてはいけないのに、いざやろうとすると腰が重くなりがちな仕事に対して、やる気を出させ持続させるのがドライバーです。

手間かけストッパーでは、やめたいことをする前段階の手間を増やしましたが、手間なしドライバーはその逆で、やるべきことをやる際の初めの手間を徹底的になくすのです。たとえば、毎日走ることを三日坊主にしたくなければ、どこで面倒になるかを考えてみてください。

着替えが面倒だということを言い訳にしがちであれば、着たくなるようなウエアにするのもドライバーになりますし、走ると決めた前日の夜はウエアを着て寝てしまうというのもドライバーになります。仕事ではその仕事に関する資料やノート類だけは片付けず、つねに机のいちばん良い位置に開きっぱなしにしておくのもドライバーになります。やろうとしたときに「ああ、取り出すのが面倒だな」と思わないようにするわけです。

また、自ら人に公開することもモチベーションを上げたり、やめたい気持ちを奮い立たせるドライバーになります。私は「勝手に公開ドライバー」と呼んでいます。たとえば私は娘のお弁当作りが始まった当初はSNSに毎日のお弁当写真を公開して、コメントやいいね!をもらうことを、バリエーションを増やすことのモチベーションにしました。SNSでジョギングの記録をアップしている方も増えてきていますね。

仕事で新しい領域の専門性をつけたいときも、定期的に事例共有会を開くと宣言したり、ブログを書いて公開すると決めてみましょう。すると、途中で挫折することもなく、早く習得することができます。自ら課したノルマなども、とにかくどんどん公開していくとよいでしょう。自分にスキルがないことが恥ずかしいからとこっそりと闇練をしてもなかなか続きませんし、挫折してしまうことも多いでしょう。同僚を誘って一緒に勉強するといったことも、よいドライバーになります。

3日、3週間、3カ月が、定着するまでの区切りの期間です。生物には「ホメオスタシス」という恒常性維持機能というものがあり、何か変わったことが起きると不快に感じて元の状態に戻そうとする機能があるそうです。ダイエットで停滞期という、なかなか体重が減らない時期があるのも、このホメオスタシスのためです。食糧が少ないのを飢餓ととらえ、餓死しないように体重を維持しようとするのです。しかし、ここを乗り越えて餓死するような状況ではないと体が判断すれば、再び体重が減り始めます。

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