米・家電見本市「CES」で目撃した新潮流とは 有機EL、AI・スマート家電にハイレゾも

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ソニーも昨年の経営方針説明会で平井社長が、これからロボット事業に参入することを宣言しています。例えばですが、ソニーのブラビアが感情を持って、テレビがネットワーク家電を制御したりリビングで雑談相手になってくれたら生活が楽しくなるかもしれないですね。シャープが「ココロエンジン」を発展させながら展開するスマート家電のように、家電メーカーが得意としていて、既に私たちの生活に必要とされている家電機器にプラスαの価値としてAIやロボットが組み込まれていくかたちがより自然なのではないかと筆者は考えています。いずれにせよこれから注目したい分野です。

4K/HDR動画は自分で撮る時代

パナソニックの4K/HDR動画撮影に対応する予定の「LUMIX GH5」

パナソニックがミラーレス一眼“LUMIX”の最新モデル「GH5」をCESで正式に発表しました。4K/60p動画の撮影に対応するデジタル一眼として、パナソニックのプレスカンファレンスでも特に時間を割いて紹介された看板製品です。

LUMIX GHシリーズのミラーレス一眼はもちろん日本でも歴代モデルが発売されてきたので、その実力は多くのカメラファンが知るところではないでしょうか。特にデジタル一眼で4K動画撮影を楽しむ文化は、パナソニックのLUMIXが先頭に立って牽引してきたイメージがあります。

その最新モデルのGH5では、いま“4Kを超える高画質”として話題の4K/HDRコンテンツが、プロ専用ではないコンシューマー用のカメラで撮影できるようになることが大きな話題を呼んでいます。

これはHLG(Hybrid Log Gamma)と呼ばれる、主に放送コンテンツでの活用を想定したHDR映像の記録方式をGH5に採用することで、同じHLGによるHDR動画の表示に対応するパナソニックの4Kテレビで見るというエコシステムを完成させて、パナソニック独自の価値として提案するものです。明暗や色彩の表現力が広く、目で見たままの被写体により近いイメージを再現できる映像技術といわれるHDRに対応する動画を、一般のコンシューマーが手元の機器で体験できるようになればHDRの実力がより身近に感じられて、認知拡大にも弾みが付きです。おそらく同様の4K/HDR動画撮影に対応する家庭用ビデオカメラ、デジタルカメラは今年各社から発売されるはずです。

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