米・家電見本市「CES」で目撃した新潮流とは 有機EL、AI・スマート家電にハイレゾも
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VR(仮想現実)は昨年のCESで最も注目されたトレンドワードの一つでした。今年の会場を見渡すと、サムスンがGear VRの特設体験スペースを設けたり、ソニーのPlayStation VRの体験展示も賑わっていました。直接VR関連の商品を持たない出展社も、自社製品のプレゼンテーションをVRヘッドセットを使って見せることで、来場者に足を止めてもらうためのマグネット代わりにしていました。
VRは次の大物の登場に期待
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またVRヘッドセットだけでなく、ゲームコンテンツを楽しむためのコントローラーデバイスも種類が増えています。日本から出展したCerevoは、触感をフィードバックできるコントローラー「Taclim(タクリム)」を発表。手に着けるグローブ、足に履くシューズに触感を返すタクタイルセンサーを内蔵して、仮想現実世界の中にあるオブジェクトに触れる感覚をリアルに再現。筆者もブースでこれを体験して、VRコンテンツの豊かな可能性を感じた次第です。
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パナソニックからはBtoB(ビジネス用途向け)を想定したものですが、220度のワイドな視野角を実現したヘッドマウントディスプレイの試作機が展示されました。独自開発の光学テクノロジーにより、3面のディスプレイをつないで広い視野を実現。音声はヘッドホンを使わずに、音を振動で伝える骨伝導スピーカーにより聴き取りやすさと装着感に工夫を凝らしています。プロトタイプではHDMIケーブルでPCにつなぐかたちでデモをしていましたが、将来はWiGigの高速無線伝送技術を組み込む計画もあるそうです。