③適当に買ったと思わせないためには?
事前に手みやげを買う時間がなかった場合、駅や空港で探すこともあるでしょう。そんなときでも、その場所にしかないお店、あるいは限定商品を選べば、手間をかけたように見せることができます。
④ベストな価格は?
手みやげの値段は、高すぎても負担に感じてしまいますし、逆に安すぎるといい加減な印象が残ってしまいます。義理の親に「ケチな人」と思われたら、なんとも残念です。3000円前後がちょうどよい金額でしょう。
⑤話題のものを送るのはOK?
相手に喜んでもらおうと気合いを入れて、「テレビで紹介されていたもの」「話題になっているお取り寄せ商品」に飛びつくのは危険です。奇をてらったものを選ぶ必要はなく、自分が食べて「美味しかったもの」が結局相手にも喜ばれるものです。また、年を重ねた方の場合、今話題のものよりも、老舗の有名店のものを喜ぶ傾向があります。
以上の5点を踏まえても、何を選んだらよいかわからない、という人にオススメするのは、以前人からいただいて自分が美味しいと思ったものを思い出して、売っている場所を調べてみる、という方法です。
逆に「自分はセンスがいい」と思っている人ほど思わぬ失敗をしがち。そういう人に限って、相手のことは考えずに自分のこだわりだけで選んでしまい、いつも同じものだったり、相手の好みとはズレていたりしがちなものです。
妻の実家では、妻が選んだものでも夫から渡せ
贈り物を選んでも、まだ終わりではありません。渡し方も、相手への印象を大きく左右します。まず、誰が渡すか。妻の実家に帰省する場合、手みやげは「夫から」渡すようにしましょう。妻が選んだ手みやげだとしても、あえて夫から渡すことが大事なのです。妻の両親も娘のダンナ様には気をつかいます。夫の実家の場合は、逆に妻から渡すのがポイント。さらに、「(夫の名前)さんと選びました」と言葉を添えると好印象になります。
そして、手渡す際にはその商品についての説明をしましょう。例えばフランスから日本に上陸したばかりのスイーツであれば、いかにこれが日本では希少なものか。老舗の和菓子であれば、どんな歴史があるお店で、この場所でしか売っていないのか、ということを説明します。それによって、相手は「わざわざこんな貴重なものを選んでくれた」という嬉しい気持ちが募るもの。また、年に数度しか会わないような相手とスムーズに会話する上でのきっかけとなるかも知れません。手みやげの話が弾めば、ここから先の数日間、気持ちよく過ごすことができます。
美味しいものは街中に溢れていますが、渡す相手や状況を考えて選び、気持ちを込めて渡さないと、せっかくのものもありがたみがうすれてしまいます。たかが手みやげ、されど手みやげ。たまにしか会わない家族に対して、心づくしの手みやげを贈ることで、お互いのよりよい関係性づくりに繋がるのです。
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