デキる人は5分の「スキマ時間」をこう使う パターン化しておけばもっと仕事ははかどる
トヨタの「カイゼン」のコアになっているのは、「極限までムダを省く」という考え方です。トヨタでは、たった1秒のムダもなくそうと、社員一人ひとりが努力を続けています。
昔、トヨタの偉い人が現場の従業員に対して「床にはおカネが落ちていると考えなさい」と言ったそうですが、これは、小銭が落ちているから拾えということではありません。“仕事のカイゼンのネタなんてものは、いくらでも足元に転がっている”という意味なのです。ここでいう「おカネ」とは、まさに「成果につながること」を表しているわけです。
1日を観察してみるとかなりの「ムダ」がある
皆さんは、1秒をムダにしていませんか? 「1分、1秒たりともムダにしていない」と言い切れる人はまれであり、自分の1日の仕事をじっくりと観察してみると、多くの人はかなりの「ムダ」があることに気づくはずです。その中でもあらゆる業種の人々に共通するのが、「スキマ時間」です。
エレベーターや電車の待ち時間、打ち合わせと打ち合わせの間、車での移動中など、ほんの少しの「スキマ時間」も積もり積もれば膨大なものになります。前回記事で、ビジネスパーソンが1年間に「モノを探す」のに使う時間は、平均でなんと「150時間」にのぼる、という話をしましたが、「スキマ時間」はその比ではないでしょう。
この「スキマ時間」の活用こそが時短へのカギになります。しかし、「スキマ時間」の有効活用の重要性を重々わかっていながら、実際にその時間をどう使えばいいのか、悩んでいる人が多いようです。そこで、私も実行している「スキマ時間」の上手な使い方をお伝えしたいと思います。
「スキマ時間」といっても、いつ、どこでどれくらいの時間があくのか、事前に把握することが難しい場合もあります。ふと時間があいたとき「まあ、どうせ少しの時間しかないし」「5分くらいじゃ何もできないな」と思い、結局、活用できないままボーっと過ごしたり、暇を持て余してしまったり、ということも多いのではないでしょうか。
このように「スキマ時間」をムダにしてしまうのは、ずばり「スキマ時間を使って何をやるか」が事前に決まっていないことが原因です。ですから、あらかじめ「時間の長さに応じてやることを決めておく」ことが有効なのです。
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