思考のスピードの速い人の健全な「疑い方」

数字をすぐに信じてはダメ!

本当に正しいかどうか、健全に疑おう(写真:Graphs / PIXTA)
仕事のスピードが速い人は、つねに即断即決しているように見えますが、同時に「本当にこれで正しいのか」を考えて行動しています。日本IBMのシニア・プロジェクト・マネジャーとして数百人のメンバーを抱える木部智之氏は、「超速で成果を出す人は、数字やデータを鵜呑みにしない」と言います。『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(KADOKAWA)の著者であり、自他共に認める“スピード狂”である木部氏に、仕事のスピードが速い人がもっている「健全に疑う力」について聞きました。

 

いきなりですが、質問です。同じものを2人に見せたところ、Aさんは「◯」(円)、Bさんは「□」(四角)と言いました。さて、何を見たのでしょうか?

「視点」「視野」「視座」を変えて事実をつかむ

答えは円柱です。Aさんは円柱を真上から見て「◯」と思いました。Bさんは、真横から見て「□」と言いました。

残念ながら、どちらも事実・実態とは違います。この間違った認識のまま仕事を進めたらどうなるでしょう?

円柱は手に取ってぐるっと見回したら、円柱だという実態をとらえることは簡単です。ですが、ビジネスの世界では、そんなに簡単に事実をとらえることはできません。自分が得た情報にはすでに誰かのバイアスがかかっていることもありますし、入手したデータが恣意的に加工されている場合もあります。

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