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思考のスピードの速い人の健全な「疑い方」 数字をすぐに信じてはダメ!

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  • 木部 智之 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社ディレクター
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たとえば、「このハンドクリームは冬以外は売れません。夏場に投入するのはやめたほうがいいと思います」とメンバーが報告を出してきたとき、次の点について確認するのです。

・「冬以外は売れない」というデータはどこから持ってきたのか?
・どのような理由で夏場はやめたほうがいいと考えたのか?
・その提案を自分はどう評価しているのか?

数字は「絶対数」だけでとらえない

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子どもの熱が39度から2度下がって37度になりました。100度のお湯が2度下がって98度になりました。同じ2度ですが、重みはどうでしょうか?

39度に対しては5%、100度に対しては2%です。数字には、「絶対数」と「相対数」があることに注意しましょう。この2つの視点をしっかり持って、数字の重みを理解することが重要です。

なぜ数字の重みを理解することが重要かというと、仕事では、より「相対的なインパクトが強いほう」に力をかけるのがよいからです。かぎられた体力・時間・コストをどこに投下するのか。投資対効果を考えて「選択と集中」をすることで、最小の時間で、最大の成果を得ることができます。

相対数は何かと比べての数字です。その比べる観点のポイントを3つ紹介します。

・「母数」と比べてどうか

ある部品の不良品が1000個あったと言われると一瞬、大きな印象を受けてしまいますが、母数が100万個であれば、それは0・1%の不良です。

・「他」と比べてどうか

「1兆6000億円の売上」という数字を聞いたら、すごい売上だ、と思ってしまいます。この数字は出版業界の売上の「絶対数」です。自動車業界と比べると、トヨタ1社の売上にも及んでいません。

・「以前」と比べてどうか

今年の売上が、1兆6000億円。5年前は2兆円以上だったとしたら危機的状況であるということを示しています。

相対数は絶対数だけでは表現されないインパクトを表わします。インプットだけでなく、自分が資料をまとめる際に、この2つを使い分けることも重要です。

 

9/10(土)に、筆者のセミナーが行われます。仕事の効率化に興味がある方は、お申し込みください。

 

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