生命保険は徐々に良い方向に向かっている!

2016年は保険業界で好ましい変化が相次いだ

『生命保険 社医は知っている』(今井夏三・宝島社)という、ある大手生命保険会社の元社医の方による著書には、健康診断で加入お断りとなったり、割増保険料を取られる確率は軽く1割を超え、保険の種類や金額を制限されたり、入院制限がつくケースも加えると4分の1が加入申し込み時の診査で引っかかる、と書かれています。

95年に刊行されていますが、代理店の人たちなどに尋ねると「データを取っているわけではないものの、現状もそれほど大きな違いはないように感じる」と言います。

これまで、一生涯の死亡保障がある「終身保険」には、持病や既往症があっても加入できる商品がありましたが、子育て世代には、保障期間が限定されるために保険料が安くなる「定期保険」のほうが、使い勝手がいいはずです。

「長寿」に備える商品でも注目すべき動きが

万が一ではなく「長寿」に備える商品でも注目すべき動きがありました。日本生命が4月に発売した「ニッセイ長寿生存保険(低解約払戻金型)“Gran Age”」です。

「平均寿命まで生きても損をする個人年金保険」であるかのように伝えた媒体がありましたが、大きな誤解です。貯蓄商品というより、同社のリリースにある「長生きのための新しい保険」という位置づけがふさわしいと思います。

50歳から87歳まで加入できる点がわかりやすいかもしれません。そもそも現役時代に払った保険料が60歳以降の自分に払い戻しされるような商品とは、考え方が違うのです。

売りは、一生涯受け取れる「終身年金」プランを選べることでしょう。特に重要なのは、保険料を払い込む期間中の解約払戻金や死亡払戻金の額を抑えることで、年金支払いに充てるおカネの額を増やす仕組みであることです。

次ページ保険会社独自のノウハウが生かせるはず
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「氷河期」を救え!<br>どこまで進む?就労支援

バブル崩壊後の不況期に学校を卒業し、就職難に苦しんできた「氷河期」世代。彼らをめぐる状況が変わり始めています。政府は650億円を投じ就労支援を開始、中小企業の正社員採用も広がってきました。この好機を生かす秘訣を探ります。