年間250万円給付も!留学奨学金の最新事情 「おカネがないから断念」の前に知識をつけよ

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大きな特徴は、教育機関での学問を目的とした留学だけではなく、インターンシップやボランティア、フィールドワークなどの活動をしたい学生も対象としていること。今までの参加者の中には、バングラデシュにおいて「少数民族における女性の自立した生活」についての調査をした人、ニューヨークで広報のインターンシップに参加した人などもいて、目的は実に多種多様です。

応募条件も、大学の交換留学制度が学校の成績や語学力などの基準を設けているのに対し、こちらに一律の基準はなく、学生なら誰でも応募できます。「トビタテ留学JAPAN!」広報の西川さんによると、審査基準は「独自性、積極性(好奇心)、熱意」ということです。

③JASSOの海外留学支援制度

次にご紹介するのが、「独立行政法人 日本学生支援機構(以下、JASSO)」の奨学金制度です。JASSOが運営する奨学金制度は大きく分けて給付型と貸与型の2つがあります。給付型の「海外留学支援制度(協定派遣)」の場合、留学先は在籍大学等との間で実施される交換・ 派遣プログラムの指定校のみが対象となり、審査を通過した場合は、月額6〜10万円程度が支給されます。

JASSOでは、留学奨学金の検索サイトパンフレットを用意しているので、自分の留学プランに合わせて応募可能なものを確認してみるとよいでしょう。

④TOMODACHI 住友商事奨学金プログラム

住友商事の奨学金制度では、米州住商ニューヨーク本店で1週間の研修が受けられる

民間企業も、社会貢献活動の一環として、留学の奨学金制度に力を入れています。

グローバルで事業を展開する住友商事は、2014年に「TOMODACHI 住友商事奨学金プログラム」を設けました。

住商の奨学金制度なら、年間150万円支給!

奨学金支給額は、年間150万円(渡航前準備金60万円+月額10万円×9カ月)。利用者は、留学期間中の冬休みに、米州住友商事ニューヨーク本店で実施される1週間の研修、帰国後の成果報告会、この奨学金制度を利用した先輩・後輩達との交流活動などに参加することになります。

ここまで、魅力的な4つの奨学金制度をご紹介してきました。あなたが活用できそうなものはありましたか?

筆者は、留学に行くために必要な要素は3つあると考えています。「予算」「タイミング」、そして「モチベーション」です。今回ご紹介した奨学金制度のみならず、自分の留学スタイルに合ったものをうまく活用することで、留学が実現する可能性は、ぐんと高まるでしょう。

留学ソムリエの詳細はホームページ、またはフェイスブックをご覧ください。 

 

大川 彰一 留学ソムリエ 代表取締役

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おおかわ しょういち / Shoichi Okawa

日本認定留学カウンセラー協会幹事、TAFE Queensland駐日代表。1970年京都市生まれ。セールス&マーケティングに約10年間携わり、カナダに渡航。帰国後、留学カウンセラーとして4年間で約1000名以上の留学やワーキングホリデーに関わる。その後、米国の教育系NPOのアジア統括ディレクターとして約6年間、グローバル人材育成に尽力。海外インターンシップを大学の単位認定科目としての導入に成功、東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも携わる。現在は「留学ソムリエ®︎」として国際教育事業コンサルティングや留学の情報を発信。留学ソムリエの詳細はHPFacebookから。著書に『オトナ留学のススメ』(辰巳出版)。

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