年間250万円給付も!留学奨学金の最新事情 「おカネがないから断念」の前に知識をつけよ

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①大学の交換留学制度

大学の交換留学制度を活用した場合、留学先の大学の授業料が免除されます。したがって、自分の出費は生活費などの諸経費にあたる年間100〜200万円程度に抑えることができます。予算があまりない人には、この制度が最もおすすめです。

交換留学の難点は「応募条件」と「枠の少なさ」

ただ、残念ながら難点が2つあります。1つは、応募するうえで求められる英語力の水準が高いこと。英語圏の大学の場合、TOEFL iBTのスコアで低くても80、水準が高いと100程度が求められます。

もう1つの難点は、アメリカやイギリスなど英語圏の大学の募集枠が、かなり狭き門だということです。交換留学の場合、大学間の協定のもとで、協定校へ留学生を送り出すと同時に、協定校からの留学生を受け入れる必要があります。そこで問題となるのは、中国や台湾などのアジア諸国と違い、欧米の大学から日本への留学を希望する人が少ないということ。すると、こちらから欧米の大学に留学できる枠も少なくなります。中には、欧米の大学と協定校になるのに苦戦している大学もあるそうです。

交換留学制度が利用できなかった場合、ほかの方法はないのでしょうか。

②「トビタテ留学JAPAN!日本代表プログラム」

1つが、返済不要の給付型奨学金制度、「トビタテ留学JAPAN!日本代表プログラム」です。2014年からスタートしたこのプログラムは、文部科学省が主導する、官民協働運営の留学支援制度です。

気になる給付額は、最大で総額250万円程度。その内訳は、留学準備金が最大25万円、用途不問の奨学金として1カ月最大16万円、加えて授業料として最大30万円です。

現時点(2016年11月2日現在)で、198の企業や団体が協賛しており、直近では513名の第5期生が海外へと派遣されています。2017年度前期の募集も、採用予定数500人のところ、応募してきた学生数は1299人と、人気は高いようです。

募集コースは大きく分けて5種類。「理系、複合・融合系人材コース」「新興国コース」「世界トップレベル大学等コース」「多様性人材コース」「地域人材コース」、そして「高校生コース」もあります。

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