英FTのカタいグラフ、インスタで人気の理由 1年でフォロワーが25万人増加

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FTはまた、インスタグラムによく合う典型的な画像も活用している。毎日、紙面の写真ダイアリーから転載投稿しており、たとえばオーロラの画像には「いいね」が2000件集まった。

 

英国のEU離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票と、離脱の実施方法に関する英国政府の最近の発表が、英国経済の信頼感に与えた影響を測定するにはどんな方法がベストか? このグラフは最良のガイドになるかもしれない。ここで比較されているのは、米国の投資家が米国と英国の長期国債をそれぞれ購入していたら得ていた利子の総額だ(英国国債が青、米国国債が赤)。長期国債は、長期的な経済力に大きく左右される。さらに詳しい記事はこちらを参照してほしい。

インスタグラムはトラフィックを争うものではないが、FTはインスタグラムのプロフィールを定期的に更新し、宣伝したいプロジェクトへのリンクを差し替えている。現在のリンク先は、米大統領選挙の予測となっている。過去のリンクには、英国の年金に関する記事や、米国選挙の世論調査に関する記事などがあった。

ストーリーズの平均完了率は50%

これまでにFTが作ったインスタグラムの「ストーリーズ」は14本で、静止画像やスライドが中心だが、いまは字幕つき動画クリップの活用も増えている。ビットコイン、ブロックチェーン、利率に関する議論、米大統領選の討論会の予告とハイライトなどに関するストーリーズを実施してきた。インスタグラムには重いテーマだが、10本あまりの動画からなるストーリーズが、平均の完了率50%と、FTのほかのソーシャル動画に比べて高い完了率になっている。

「ほかのソーシャル動画には、何に関する動画なのかがわかるリード画像がある。インスタグラムのストーリーズは、ブランドのロゴが見えるだけだ」と、グローバム氏は語る。「大統領選討論会の予告のストーリーでは、最初の動画から2本目への落差が非常に大きかった。みな選挙にうんざりしていたに違いない」。

Lucinda Southern (原文 / 訳:ガリレオ)

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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