競合SNSが焦る、「スナップチャット」の猛威 フェイスブック陣営に迫る、お化けSNS
お化けのアイコンが目印のSNS、米「Snapchat(スナップチャット)」が快進撃中だ。
毎日使用するユーザーは1.5億人とあの米ツイッターを上回る。1秒当たり9000枚の写真が共有され、ビデオの再生回数は毎日100億回。現在最も活発なソーシャルメディアの一つである。
これまでのSNSとの大きな違いは、若者から圧倒的な支持を集めていることだ。ユーザーの7割が34歳以下で、女性が7割を占めている。米国ではSNSユーザーの18%が使用し、1日当たりの平均使用時間は30分。アプリストアのランキングでもトップクラスの人気だった。
10秒で投稿が自動的に消える
今や、官公庁から『フォーブス』のような経済誌までが、若者が大多数を占めるスナップチャットのユーザーを取り込もうと、積極的に投稿を行っているほど。日本でもサービスは利用でき、若者を中心に、「スナチャ」の愛称で親しまれている。
その特徴を一言で言えば“刹那”だろう。
スナップチャット上でつながった友人同士は、写真や動画を送り合うことができる。が、一度見た写真や動画は、自動的に削除されてしまうのだ。また、その日撮影した写真やビデオをまとめて友人と共有できる、「ストーリー機能」もある。こちらも見られるのは24時間だけ。
ほかのSNSのように写真などの投稿が蓄積されず、コミュニケーションを気軽に楽しめる。こうした差別化が米フェイスブックやその傘下のインスタグラムなど、既存のソーシャルメディアを嫌う若者から、絶大な支持を集める理由となっている。
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