三越伊勢丹HDと消費の関係を分析する

アベノミクスと「一蓮托生」?の百貨店業界

3月にリモデルグランドオープンした伊勢丹新宿店。株高の追い風も受けた(撮影:尾形 文繁)

今年3月、百貨店全体の売り上げが大きく伸びました。まず、右の「全国百貨店売上高」を見てください。

百貨店の売り上げは長い間低迷していましたが、今年3月は前年比3.9%と大幅に増加しています。4月は少し減少しましたが、この2カ月間の売り上げには、共通する特徴があるのです。

「全国百貨店売上高の商品別売上高の内訳」から、主に増えている商品を調べますと、3月は「美術・宝飾・貴金属」が前年比15.6%増、「家具」が6.6%増、「衣料品」が4.8%増となっています。2ページには、この商品別売上高の4月分を掲載しましたが、同様の傾向が続きました。4月は「美術・宝飾・貴金属」が18.8%増、「家具」が7.2%増となっており、そのほかは軒並み減少しています。つまり、高級品や高額商品ばかりが売れているのです(なお、括弧の数字は店舗数調整前)。

次ページ東証1部の時価総額は約148兆円も増加した!
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
  • 小室淑恵 「覚悟の働き方改革」
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権が誕生しても<br>「安倍時代」は終わらない

牧原出氏執筆の連載「フォーカス政治」。9月16日に菅新首相が誕生しましたが、施策の基本線は「安倍政権の継承」。惜しまれるように退任し、党内無比の外交経験を持つ安倍前首相は、なお政界に隠然たる影響力を保持しうるとみます。その条件とは。

東洋経済education×ICT