女優がスプラッシュ! 中国の人気番組

グローバル化する中国の番組コンテンツ

スターへの夢が現実のものに

私が2006年3月に北京に赴任した頃に人気絶頂だったのが、明らかに「American Idol」の影響を受けたと思われる「スター誕生」風のショー、「超级女声(Super Girls)」でした。2004年スタートのこの番組を制作した湖南衛星テレビは、中国の先進的テレビ局として名声を博しました。

スターを夢見る女性たちが歌声を競い、それを当時、爆発的に広まっていた携帯電話による一般視聴者からの投票によって審査するこの番組は、まさにグラスルーツから自分たちのスターを生み出す民主的なダイナミズムの広がりによって、全国的ブームとなります。特に2年目の2005年に李宇春(リー・ユーチュン)が中国人若年層の熱狂的な支持を集めてチャンピオンになった頃が人気のピークで、メインスポンサーであった大手乳業メーカー「蒙牛」のマーケティングとブランディングが活気づきました。

また、一視聴者として面白いと感じたリアリティ・ショーは、2006年8月に始まった「红楼梦中人(紅楼夢中人)」です。これは、北京テレビが2008年放送予定の自社制作ドラマ「新版紅楼夢」出演者を事前の全国公開オーディションで選抜していくプロセスを番組化したものです。10カ所で行われる地区予選から最終審査まで、ひとつの役柄を複数の俳優の卵たちが懸命に演じるオーディションで、ある者は勝ち抜き、ある者は無念の涙にくれるという非情な現実が、ありのままに伝わります。また、参加者のバックグラウンドやこのオーディションに賭ける思いなども丹念に取材して視聴者を引き付けます。

この番組のオンエア時には、それを楽しみに帰宅する中国人が私の周りにたくさんいて、それにつられて私もファンになってしまいました。2007年6月の決勝戦で主役から脇役まで多くの役が決定し、2008年に放送されたドラマの出演権利を手中にしました。その中から、姚笛(ヤオ・ディー)などの人気女優が育っています。

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