今後の「グローバルエリートは見た!」
さて、今後の「グローバルエリートは見た!」であるが、何を書こうか、今、フランスのほぼすべて閉店してなーにも売っていない日曜日のさなか、このコラムを書きながら、私の減量に何ら貢献していないダイエットコークを飲みながら思案中である。ちなみにコーラとペプシは本当に潰し合いの競争をしているだろうか。
むしろ彼らは消耗戦になるような価格競争は絶対せず、一緒にこの分野の炭酸飲料の飲料業界におけるマーケットシェアを順調に伸ばしてきたともいえよう。バリューチェーンの下流にあるボトリングメーカーや小売りに対しても交渉力が強く、ディストリビューションチェーンを抑えているので、業界への参入障壁も高い。80年くらい前からこの黒い砂糖水の時代は終わった、と言われ続けているが、いまだにソフトドリンクのトップに君臨し続けている。
コカコーラは、ボトルメーカーの買収による垂直統合のみならず、インドなどの巨大市場に参入するときは当初地元の人気ライバルメーカーを潰しにかかるわけだが結局勝てないとみるや、その会社を買収して(ちなみにインドではサムアップという、より男性色の強い力強い炭酸のコーラのような飲料が圧倒的なシェアを獲得している)コーラ帝国の世界展開を着実に推し進めてきた。突然退屈な話をするな、とお叱りの声が聞こえてきそうだが安心してほしい、お堅い話はここでおしまいである。
アラビアンジョークで心が砂漠に
ちなみに昨日サウジアラビアの友人から、中東ではペプシがコーラより圧倒的に人気があること、それは先に中東市場に入ってきて有力な小売りへの販売網をすべて構築したので、どれだけ味が優れていようがコーラの付け入る隙がなかったことを聞いた。
本日のちなみにだが、先日サウジアラビア人の大変太った友人が、「うちの国ではペプシが圧倒的に人気がある。面白いジョークを教えてやろうか?サウジアラビアでは新たな王子が生まれたら、彼は”ママ!“という前に、”ペプシ!“と言うくらい、ペプシの人気が高いんだ。ガハッはっは」。
親愛なる読者の皆様も、本場のアラビアンジョークに衝撃を受けられたことだろう。
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