需要の高かった恋愛ネタ
予想どおりの需要を確認できたのは“エリートたちの恋愛・結婚・離婚事情”や”東大・外資エリート美女が幸薄いワケ“などの恋愛ネタだ。これは20代、30代の読者の皆様を中心とする「東洋経済オンライン」では、一定の需要が見込める話題だ。しかし、これはあくまで変化球的位置づけであり、単なる余興と思っていただければ幸いだ。
ただ心外だったのは「ほかの金融系コラムニストと芸風が似てきた」などと言われたことだ。私は社会人1年目から10年にわたって恋愛や結婚を金融に例える研究をしてきたと自負しており、この分野の研究では国際的にみても第一人者である。
周囲の目が厳しいのでおおっぴらに執筆することができなかったが、恋愛を金融やコンサルのフレームワークに例えさせたら右に出るものはいない...とまでは言わないが、ちょこっと外資で働いただけの業界ではぱっとしない人なのに、一般との情報非対称性を逆手に物知り顔で書く(東洋経済以外の)コラムニストと一緒にされたら、自他ともに認める正真正銘のグローバルエリートとしては、迷惑千万である。
・・・といった感じの意図的にヒール的な出だしで始まり、反省の大団円で終わった事例が新年のプロレス特集だが、個人的にはいちばん教訓が多かった。久しぶりにプロレス会場に足を運んだ(10年以上ぶり!)のもそうだが、子供のときから大人になったらプロレスにかかわる何かをしたいと思っていたので、コラムニストという形で新日本プロレスにかかわれたのは望外の幸せだった。
また学びも大きく、自分は軽いつもりで書いても、本当にそれを愛している人、大切に思っている人を傷つけることになるのだと、深い戒めを自分にもたらしてくれた。温かく私を許して下さったプロレスファンの皆様に、心からお礼申し上げる次第である。
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