中国人を東大・京大に多数送る「驚異の学校」

京都にある日本語学校の凄まじい合格率

関西語言学院のビル。すぐ近くには別の中国人予備校もあった

今年のノーベル賞を東京工業大学の大隅良典栄誉教授が受賞した。東工大といえば日本の理工系大学のトップ。やや地味な印象もあるが、日本を代表する数々の有名研究者や大手企業のエンジニアを輩出してきた伝統校である。

その東工大を含めて、有名大学の教授たちが、毎年秋になると、ひっそりと京都にある日本語学校を訪ねている。そして、「中国の学生さん、ぜひ、当大学を受験してください!」と切実な表情で訴えている、と聞けば、多くの日本人は「まさか!?」と驚くのではないだろうか。

国内の有名大学に合格者を出す「日本語学校」

その日本語学校の名前は、関西語言学院という。関西では有名な“日本語学校”だそうだが、私はこれまでその名前を聞いたことがなかった。調べてみると、東京大学や京都大学を始め、国内の有名大学に合格者を出すなど異色の存在だという。

日本語学校は、日本に住む外国人が日本語を学ぶところだ。1年か2年、日本語学校で学んだ後は、日本の大学や専門学校に入学する留学生が多い。だが、なぜ、日本語を教えることが目的の日本語学校で学んだ留学生が、日本人でも合格が難しい東大や京大に次々と合格者を出すことができるのだろうか? その疑問を解決すべく、同校に取材を申し込み、京都へと足を運んだ。

JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って3駅目。「くいな橋」という小さな駅の改札を出て歩くこと約5分。のどかな住宅地に同学院があった。外観は何の変哲もない普通のビルだが、普通の専門学校と違うことといえば、留学生の全員(約800人)が中国人で、各教室をのぞくと、彼らが一心不乱に机にかじりついて勉強しているところだろうか。

次ページ校長の松尾英孝氏に話を聞く
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