「組織密度」と「組織熱量」で最強の中堅企業に

「体質」を誇る中規模の「城」が日本の競争力を高める

これまでの連載を通じて、自らの手で逞しく未来を創造しようと努力する中堅企業の取り組みを紹介してきた。

世界最高峰の電子顕微鏡で世界を席巻する日本電子、「食のインフラ」をドメインとして定め、多様な業態に挑戦するコープさっぽろ、住宅資材商社から戸建て事業へと戦略のシフトを進めるすてきナイスグループ、そして「世界初」のイノベーションを生み出し続ける島精機製作所。

製造業、商社、流通と属する業界は様々だが、いずれも売上高は数百億円~3000億円の中堅規模の会社だ。

個性的で多様な中堅企業群こそが日本の独自性

たった4つのサンプルで、「日本の中堅企業は元気だ!」と言い切るつもりはないが、これら以外にも独自性の高い戦略、スピーディで一体感のある組織運営で躍進する中堅企業は多い。

MUJIを展開する良品計画の先期の連結業績は売上高は対前期比5.7%増の1877億円、経常利益は過去最高の198億円を上げた。積極的に展開する海外事業のみならず、国内直営事業でも対前期比4.1%売上高を伸ばしている。

「ガリガリ君」などの人気商品でヒットを連発する赤城乳業の売上高は約350億円。非上場の会社だが、アイスクリーム専業メーカーとして6期連続増収増益を達成した。

日本の産業構造を語る時に、グローバルで戦う売上高数兆円規模の大企業と産業の裾野を支える中小企業ばかりに議論が集中しがちだが、こうした個性的で、多様性に富む中堅企業が数多くあることが、実は日本の独自性であることを忘れてはならない。

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