「目標達成へまっしぐら」に進める子の秘密 「決めたことは実現していく」を教えよう

✎ 1〜 ✎ 45 ✎ 46 ✎ 47 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1.方向性を決める

できるものなら勉強したいが、勉強する気力が出ないという場合、その理由はたくさんあるでしょう。田村さんのお子さんの場合は、「やっても無駄ではないか」「今の自分には将来像が見えない」といったことが背景にあるような気がします。つまり、どうしていいかわからない、とりあえず勉強するといっても、成果が出るかわからないし、そのようなわからないことに対して努力することもはばかられるという感じでしょう。

このような場合は、どのような人間でも、ある一定のやり方をすれば誰でも学力がつくという方法を知る必要があります。「誰でもできる」という部分がポイントです。そうすると、希望が生まれ、少しはやってみてもいいかもと思いだします。

私が講演会で話す高校は、生徒の学力が高いところとは限りません。どちらかといえば、学力は中程度から下位にかけての生徒が多いのです。学力が高い生徒たちは、自己肯定感が高いので、特にこのような話をする必要はありません。しかし、勉強で打ちひしがれた生徒には、まずは希望を与えることから始める必要があります。

第一歩は、「どうしたいのかを、決める」こと

第一歩は、はっきり「どうしたいのかを、決める」ことです。そして、「決めたことは、そのとおりに実現していく」ということを教えます。

 決めたことがそのとおりに実現するというのは、どんなこと?と思った方もいらっしゃるかと思います。例えばこういうことです。

保育士になりたいと本気で決意した人が、誰かと話をしていても、テレビから保育士と言う言葉が聞こえると耳を傾けるようになり、本屋に行けば保育士と言う言葉が目に入り、街を歩いていれば保育と言う言葉に、自動的に反応してしまう。本気で決めることによって、今まで全く反応しなかった景色の一部であった言葉に自然と反応し、五感で情報が入るようになるのです。これが自然と行動にもつながり、様々なチャンスや情報をさらにキャッチするようになります。こうした状態、循環になると、徐々に目標の実現へと近づいていく、決めた通りに物事が進んでいくということです。

ですから、自分がどうしたいのか、とにかく「はっきりと、本気でひとつのターゲットに絞る」ことが重要です。

・漠然と決める→ダメ

・何となく決める→ダメ

・いくつも決める→ダメ

です。

次ページ「調査」をしよう
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事