激突!「リッツ」vs「ルヴァン」攻防戦の行方 棚取りを巡る戦い、軍配が上がるのは?

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左がモンデリーズ社製、右がヤマザキ製のリッツチーズサンド。同じ枚数でもこれだけ高さが違う。ヤマザキ製の均一さが際立つ

たまたま開封したものがそうだったのかどうかはわからないが、焼き色はヤマザキ製の方がだいぶ濃い。味の違いはほとんど感じなかった。リッツにチェダーチーズのクリームを挟んだリッツチーズサンドは、より違いが明確だった。パッケージはヤマザキ製がフィルムパックだったのに対し、モンデリーズ社製は紙箱。製品の絵柄はそっくりだがロゴのデザインや色合いは違う。

「枚数は目安です」という表示はこちらにも付いており、開封してみると、リッツ自体の厚みのバラツキもさることながら、中のチーズクリームの挟み方が大雑把。完璧に均等な厚みでヨコからはみ出しもしていないヤマザキ製の美しさとは対照的だ。ただ、味の違いは感じなかった。

「プレミアム」は別物に変わった

「オレオ」はどうか。モンデリーズ社製は中国産。こちらもパッケージはヤマザキ製がフィルムパックだったのに対し、モンデリーズ社製は紙箱。製品の絵柄はヤマザキ製がミルクに浸したオレオ2個に対し、モンデリーズ社製は1個。ヤマザキ製は箱の裏にレシピが付いていたがモンデリーズ社製は表・裏ともに同じデザインだ。

ロゴ部分にモンデリーズ社製は登録商標マークがなく、添え書きもヤマザキ製は「Cream Sandwich Cookies」、モンデリーズ社製は「Milk’s Favorite Cookie」と微妙に違う。ただ、内容量の表示はどちらも9枚×2パック。中味を開封してみると、こちらは形状も完璧。ヤマザキ製とは見た目も味もまったく同じである。

プレーンクラッカーの「プレミアム」は、イタリア工場で生産のモンデリーズ社製はヤマザキ製とはまったく別物だ。パッケージはヤマザキ製が紙箱だったのに対し、モンデリーズ社製はフィルムパック。中味の形状もモンデリーズ社製のプレミアムは細長いワイドサイズ。2枚一組で真ん中にミシン目が入っているので、手でパキっと2つに割れる。

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