給料・大格差時代

賃上げ狂騒曲を尻目に給与の二極化が進む

1990年代後半に崩れ始めたとされる、日本の大企業における年功序列の給与体系。リーマンンショックや大震災を経て、その解体はさらに加速している。かつて多くの日本企業では、正社員であれば定期昇給とベースアップで毎年着実に給与が上がった。これが完全に過去のものとなりつつある(図1)。

春闘では安倍晋三首相からの異例の要請もあり、「賃上げ相次ぐ」と報じられたが、その中身を見ると一時金での対応ばかりで、本来的な賃上げであるベアの獲得はごく少数だった。「賞与の満額回答なんて(労働組合員への)『お布施』みたいなもの。退職金や残業代の底上げにもならない。ベア獲得こそが『賃上げ』だ(図2)」と日本賃金研究センターの藤田征夫主席コンサルタントは語る。

次ページ日本の平均賃金は10年以上にわたって下落
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 財新
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
広告大乱戦<br>デジタル化で進む“下克上”

「ついに」か「ようやく」か。ネット広告費が初めてテレビ広告費を超えました。デジタル化の大波の中で、広告業界は“異種格闘技戦”の時代に。グーグルと組んで購買につながる広告商品を生み出したマツモトキヨシなど、激変期の最先端事例を紹介します。