ネット検索、人が「まとめる」時代へ ヤフーと「LINE」のNHN Japanがタッグ
インターネットを使うユーザーが、つねに利用するのが検索サービスだ。気になるニュースを報じているサイトにたどり着くため、買おうと思っている商品の情報を知るため、飲み会のお店を探すため、プレゼンで引用する公的な統計のデータを得るため――ネット上におけるさまざまなニーズを満たす基本となる。
そのネット検索が、新たな局面を迎えようとしている。手を組んだのは、インターネット総合サービスで国内最大手のヤフーと、スマホ無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」で席巻中のNHN Japanである。
「まとめ」と検索を組み合わせ
NHN Japanは、インターネット上のあらゆる情報を対象として、一般ユーザーの手を介して収集したリンクや画像、動画、テキスト、つぶやきなどを自由に組み合わせ、一つのページに整理して保存・紹介する「NAVERまとめ」と呼ぶサービスを展開している。このNAVERまとめをヤフーが運営する「Yahoo! Japan」のトップページにある検索結果と組み合わせるのが、両社の提携の骨格である。4月から順次取り組みを始める。
ネットの検索は、ロボットの手によって大量の情報の中から目的の情報を探すのが一般的だが、「あいまいな情報が検索できないという弱点があった」(NHN Japanの森川亮社長)。そこでユーザー参加型にして、人の手で整理された検索結果をサービスとしたのが、NAVERまとめである。
これをヤフーの検索結果と組み合わせるとどうなるのか。ヤフーの宮坂学社長によれば「たとえば『花見』と検索すると、花見スポットを表示するだけでなくて、花見に持っていくグッズや、花見が楽しめるレストランなどといったような検索結果も提供できるようになる」という。