結婚に焦る40代半ばの弟にどう対応すべきか 不出来な弟の結婚観が心配でたまらない…

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その後の彼は地方に流れて行き、高校生の娘がいる(こう言っては何ですが彼好みでない、見た目はパッとしない)女性の家に転がり込み、その人と再々婚しました。彼に3度目の妻を紹介された時、追い出されるか逃げ出すか、どちらが早いかはわかりませんが、それが時間の問題だと思いました。ところがその義理の娘の結婚式も父親として出席するなど、30年後の今もまだ続く結婚でした。

両極端の話ばかり並べて申し訳ない気もしますが、その間のエピソードもいっぱいあります。

要は10組よれば10通りの結婚の形があるわけで、従来のあなたの結婚観に合わないからという理由で気を揉んでも仕方がないということです。

家族の情とお節介の使い分けをしよう

お父様やお姉様の弟様との距離の取り方に賛成です。しかしあなたのように、結婚し、それがうまく行かなかった場合の本人や相手の女性、そしてその子どもさんのことを考えると、ただ静観しているだけでは、気が済まないと思います。

弟様は自分の気に入らない意見には激昂して、会話が続かないのですね。そのわりには何度も女性を紹介され、あなたはうんざりしておられます。この場合私なら、手紙かメールを一度だけ送ります。

憲法24条で、本人同士の合意で結婚は保証されているから、家族への同意は求めなくても良いこと。灯台下暗しで自分の欠点は案外わからないものだから姉として指摘するが、これこれの欠点は、他人には理解してもらえないことだから直すよう努力すること、結婚しても大丈夫かを見極めるための交際期間を十分にとること、などです。

本当はこれもお節介なのかもしれません。でも草葉の陰でお母様も、これくらいの助言は望んでおられるかもしれません。その後の結論がどちらに転ぼうとも、それは本人たちの責任です。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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