おかげさまで今も好評を得ております拙著『一流の育て方~ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』の基礎となっている、200を超える家庭教育アンケート資料で、私がいちばん学ばせてもらったことを紹介します。
それは、幼児期から自立心の養成に重点を置いた家庭教育が多いことでした。頭では理解していたことですが、何事も自分で判断・決意し、責任を持って行動することの大切さとその効用を、痛いほど指摘してくれています。
遅きに失した感はありますが弟様の結婚に家族の同意は必要なく、本人同士の責任で行われるべきであることを、弟様を含めて家族間で合意するべきです。
親きょうだいとの相性まで意識するべきではない
白状しますと昔は私も、結婚はその家族との相性も大切だと考えていた者です。勿論今も、それに越したことはないと思っていますが、時代とともに宗旨替えしました。親世帯と同居する場合が多かった昔の結婚生活ならばともかく、別居が前提の普通の結婚では、それは必須条件ではないと考えます。私が宗旨替えした理由はいくつもありますが、少し振り返ってみることにします。
私の友人の子煩悩な信二さんの長男がある時、結婚すると言ってきました。信二さんのその時の返事は、「彼女の名前だけ書いていくように。結婚式場に行って、どの式場に入ればよいか、迷うといけないから」というものでした。これを私は彼から直接聞いたとき、本当に驚きました。親として無責任じゃないかとも、思ったものです。
余談ですがこの時、信二さんが式場で初めて顔を合わせた息子の結婚相手(キヅナさん)が傑作です。信二さんは5人兄弟で、彼は親戚の冠婚葬祭も御免で、お互いに何年も顔を合わせる機会がありませんでした。キヅナさんは勝手に調べて全親戚の冠婚葬祭に出席し、「信二の長男の嫁です」と挨拶に回りました。今では年に一度、信二さん兄弟だけで酒を酌み交わす仲が復活し、信二さんの兄弟から恩人と仰がれています。キヅナさんはこのような親戚付き合いが当たり前の家庭に育ったからと、涼しい顔をしていますが。
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