第3次ブーム!「ミニ四駆」が人気再燃のワケ 子ども時代にハマった大人たちも参戦
80年代後半からの『ダッシュ!四駆郎』時代、90年中盤からの『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』時代と、これまで2度のブームを巻き起こしてきたミニ四駆。それが今、第3次ブームの兆しを見せている。
多くの人を夢中にさせたミニ四駆の歴史を振り返り、さらに最近の動向もレポートする。
アジア大陸を巻き込む第3次ミニ四駆ブーム
簡単に組み立てられ、凄味のある音を立てて力強く疾走する。実に簡潔明瞭。加えてスピードを競う面白さも、ドレスアップに没頭する楽しさもある。
90年代に日本中の少年を熱狂させたミニ四駆は、99年を最後に公式大会のジャパンカップが休止。これを機に鎮静化していったミニ四駆熱だが、実はいま、第3次ブームの兆しを見せている。その象徴となるのが、13年ぶりとなったジャパンカップの復活だ。
「2005年に新シャーシを発売した際、大人も出場できる大会を開催したところ、元レーサーたちの間で話題に。そこで久々にジャパンカップもやろうか?と。この流れにSNSが拍車をかけているという感じですね」(タミヤ広報の村田拓さん)
現在、新橋のオフィシャルショップでは、現行品のミニ四駆すべてと200種類以上のパーツを用意。第1次・第2次世代に加え連日海外からも熱烈なファンが詰めかけているという。「子供時代に負けたのはお小遣い不足が原因!というノリで、憧れの改造パーツを大人の財力でどんどん投入する方も多いですね(笑)。でも、その夢のマシンで勝負しても、たいてい負けちゃうんです。新たな改造パーツの活用テクも多彩にあるし、セッティングのトレンドも日々変わっていますからね。そうしたものが見えてくると、今度は大人目線でマシン作りを追求したくなってきて、改めてハマってしまうようです。