バンダイナムコを引っ張る「キャラ物」の迫力 「アイドルマスター」には1200万人が釘付け

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スマホ展開によって大化けした「アイドルマスター」©BANDAI NAMCO Enetrtainment Inc.

2005年にバンダイとナムコが合併することで誕生してから11年、バンダイナムコホールディングス(バンナム)が好業績を謳歌している。2016年第1四半期(4~6月期)決算は、売上高が1447億円(前年同期比5.4%増)、営業利益は234億円(同29.1%増)で同四半期ベースでともに過去最高を更新した。

2014年から大ブームとなった「妖怪ウォッチ」関連は大きく下落したものの、フロムソフトウェアと共同開発した家庭用ゲーム「ダークソウル3」が販売本数350万本を記録。また、昨年9月に配信を開始したスマホ向けゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」が安定した人気を保っていることも寄与した。

有力キャラクターがズラリ

好業績の核になっているのは、キャラクターの知的財産(IP)を軸とした独特な事業形態だ。バンナムは自社IPとして「機動戦士ガンダム」や「たまごっち」などを保有しているほか、他社のIPを使ったコンテンツを展開。「ドラゴンボール」、「ワンピース」、「仮面ライダー」、「妖怪ウォッチ」など有力キャラクターがラインナップにずらりと並ぶ。

コンテンツの展開先も幅広い。おもちゃ、家庭用ゲーム、ゲームセンター向けの機器、さらにはアニメ製作、イベントの運営まで手掛ける。生産はガンダムのプラモデルなどの一部を除き、自社工場を持たないファブレスに近い体制を敷く。ゲーム開発も自社開発にこだわらず、積極的に他社と共同開発を行う。メーカーというよりもコンテンツのプロデュース業に近い。

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