保育界の"改革野郎”、「日本」との戦い方 新世代リーダー フローレンス代表理事 駒崎弘樹

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『課長 島耕作』的価値感で生きる、おじさんたちへ

駒崎の怒りの矛先は、旧世代的な働き方へも向かう。男性が外で働き、女性が家庭を守るのが常識という考え方は、歴史への無知からくるものと喝破する。

昨年、IMFのラガルド専務が、「日本は経済が沈下しているが、たった1つの希望があるとしたら、女性がまだ働いていないことだ」とおっしゃった。OECD並みに女性が働けば、日本のGDPは4%向上するのに、なぜそれをやらないのかまったく不思議であると言うんです。

女性が働けば、経済的にもプラスですよね。だったら、男性が家庭に進出し、家事、育児を担っていくというのも経済効率性がありますよねと。じゃ、やりましょうよと。

――そこはもうひとつの革命ですよね。働き方の革命。

女性の社会進出と同時に、男性が長時間労働をやめて家庭に進出するということを並行してやれば、ワーキングカップルが当たり前の社会ができ、それは日本の経済にも、地域社会にもプラスになります。

後輩とか子供のいない人から、自分はまだ一人前じゃないから子供は持てないという相談をよく受けます。でも、僕は言うんです。あなたが一家の大黒柱になることって、たぶん一生ないと思うよと。

今後、賃金は上がるかどうかわからないし、そもそもあなたの会社が将来あるかどうかもわからない。待っていたら、奥さんは産み時を逃してしまうかもしれない。子どもが欲しいのであれば、どんな家庭を作りたいか、どんな生き方をしたいかというビジョンから照らし合わせて、産んでみようよと。そのかわり、男性もきちんと家事育児に参加していこうと。

2馬力で働けば、例えば年収300万の人が2人で、年収600万になる。これは日本の世帯年収の平均を超える。だから、1人前になって、あなたが600万稼がなくてもいいんだよと。2人で働いて、2人で育児して楽しい、それでいいじゃないかと。

――駒崎さんは今、育児へのかかわりというのはどんな感じですか。

間もなく第2子が生まれるんですが、1月と2月は育休を取ります(※インタビューは昨年末)。

――トップがそんなに休んで、組織は回るんですか。

と、思いますよね。僕、第1子のときに同じことをやったんですよ。そしたら回っていたので、たぶん問題ないなと。

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