保育界の"改革野郎”、「日本」との戦い方 新世代リーダー フローレンス代表理事 駒崎弘樹
1日1時間はメールか電話をしてもいいというルールを自分で決めまして。指示はメールで行い、会議はスカイプを使ってやりました。それで、回ったんですよ。回ったどころか、けっこう中間管理職が育って。みんな自分がやらなきゃみたいな感じになって、こういう育成はいいわと思いましたね。
――仕事を超効率化して、家事育児に進出する。まさにイクメンってやつですね。
厚労省のイクメンプロジェクトの一員をやらせていただいていて、僕自身、旗ふり役なのですが、実は最初、これはないな、と思っていたんです(笑)。安直だし、国レベルでやるということ自体がナンセンスだなと思って。
でもこれが意外に盛り上がって。またイクメンの賞に応募してくる人が、戦略コンサルだとか、一線でばりばりプロジェクトをやっている感じの人たちなんですよ。
変化の胎動を感じますね。われわれは、新しい夫婦像、家庭像を生み出して行く世代なのです。
――最後に東洋経済の読者に一言。
『週刊東洋経済』とか、『日本経済新聞』を主にお読みの上の世代の方々には、現在の子育てや新しい働き方の価値観について、知っていただきたいと思います。
かつてのような、男性が仕事に全人生をささげ、家庭責任と社会責任を放棄する『課長 島耕作』的な価値感で、日本を、日本の未来を語らないでほしいと、ぜひお伝えしたい。
職場での責任を果たしながら、家庭と地域社会に参画し、自己実現を果たしていく新たな世代の挑戦を、「若い奴らは草食系で……、俺の時代は朝まで働いた」的なコミュニケーションで潰さないでいただけたら、うれしいですね。(=敬称略=)
(撮影:梅谷秀司)
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