保育界の"改革野郎”、「日本」との戦い方 新世代リーダー フローレンス代表理事 駒崎弘樹

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問題解決の、センターピンは何か?

駒崎が取り組むのは、病児保育の問題だけではない。社会問題化して久しい待機児童の解決にも、彼ならではのやり方で突き進む。病児保育の国策化に失敗した後、駒崎の「戦い方」はどう変わったのか。

――近年、少人数制の保育園にも取り組まれていますね。なぜその分野に?

先ほど、病児保育の国策化に失敗したと言いましたが、これはそのリベンジでもあります。

待機児童問題解決の“センターピン”はどこかなと考えたとき、ひとつは20人の壁だろうと思ったんです。

――20人の壁、ですか。

戦後から現在に至るまで、子供の定員が20人以上いないと保育園として認可されず、大きな壁になっています。でも実はこの20人、根拠がないんじゃないかと思ったわけです。

待機児童の8割は都市部に集中し、その8割がゼロ歳から2歳。そんなに広い園庭が必要なわけではない年代の子供たちです。一方、待機児童が集中する(都心)エリアには物件がなく、土地も高いから大きな保育園を作れないというミスマッチが起こりやすい。だから、20人というこの規制が“敵”であるとにらんだんです。

そこで当時、鳩山(由紀夫)内閣の官房副長官であった松井(孝治)さんに小さい保育園をやらせてほしいとプレゼンをし、厚労省経由で実験事業を作ってもらいました。

そして、たった9人の保育園を始めました。それが「おうち保育園しののめ」。東雲・豊洲エリアは、すごく待機児童が多かったのですが、マンションがばんばん建ち、空き家がかなりあった。そこでその一室を借りて始めました。

ここでは、9人の子どもに対して、3人の保育者がつく。これは(保育の質が高いとされる)認可保育園以上の「質」なんです。そこに共感した、思いのある保育者さんがたくさん集まってくれたこともあり、そのちっちゃい実験事業はとても成功したんです。

それを当時、内閣府の待機児童ゼロ特命チームのリーダーだった村木(厚子)さんに見せたら、これは待機児童解消の核になると、今の「子ども・子育て支援法」に入れ込んでくれたんです。

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