なぜ私は、東大法学部をやめて留学したのか 私がリベラルアーツカレッジを選んだ理由

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日本人としての意識

私は決して留学信奉者ではありません。自分の経験から思うに、日本の大学でしかできないこともあり、同様に、アメリカの大学でしか学べないこともたくさんあります。東大での自分と、アメリカの大学での自分の決定的な違いは、アメリカでは、日本人というのは強烈な個性であるということです。

日本で教育を受けてきた日本人は、今でも4学年で私1人だけです。今まで当たり前すぎて、自分が日本人であることを意識してきませんでしたが、留学を機に自分が日本人であることを強く意識しました。これが世によく言われる「日本の外に出ることを機に日本を意識すること」なのでしょう。

ずっと日本で育ってきたため、いきなりアメリカの大学に4年間留学するのは、もちろん大変なことも多いです。しかし、知らないことが多いからこそ、語学だけではなく、文化の違い、生活の違い、考え方の違い、話し方の違い、話す内容の違いなど、ほんの些細なところからも学ぶことができます。この連載を通じて、少しでも多くのことを読者の皆さんにお伝えできたらと思います。

(構成:アゴス・ジャパン 後藤道代)

佐久間 美帆 米ウィリアムズカレッジ2年生

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さくま みほ

1992年生まれ。東京学芸大学附属高校卒業。2011年、東京大学文科一類合格。1学期間東京大学に通った後、同年秋から米国マサチューセッツ州のWilliams Collegeに入学。アゴス・ジャパンのホームページで「佐久間美帆のリベラルアーツカレッジレポート」を毎月更新
 

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