食べる直前に注文すると太りやすくなるワケ ランチに何を食べるかは朝のうちに決めよう

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また別の研究では、1週間前に間食で何を食べるか選んでおくと、キャンディーバーよりもリンゴやバナナを選ぶ傾向が強いことがわかった。一方で、すぐに食べてしまう場合は、キャかいンディーバーを選ぶ傾向が示された。

ヴァンエッブスの研究では、意思決定と食事の間に時間差を設けた実験が3回実施され、外食をする際に参考となる、多くの発見があった。

最初の実験では、大手ヘルスケア関連企業の従業員394人が、ランチを受け取る少なくとも30分前に注文を済ませるよう告げられた。ランチを受け取れる時間は午前11時から午後2時までの間で、注文は最も早くて午前7時から行えると定められた。したがって、ランチを受け取る5時間前に注文をする人もいたし、ギリギリの31分前に注文をする人もいた。

1時間ごとに38キロカロリーの「節制」

実験の結果、注文から昼食までの時間が長い人ほど、低カロリーのものを注文したことがわかった。その時間が1時間長くなると、注文した食事のカロリーは、平均して38キロカロリー低くなった。「時間差」の影響は女性のほうにより大きく表れた。

2つ目の実験では1100人の社会人を集め、注文から食事までの時間の長さをコントロールした。同じ企業で働く人々で構成された1つのグループでは、午前10時までにランチの注文をし、1時間以上経ってから食べることとした。別のグループでは、午前11時を過ぎてからランチの注文をし、30分後に食べるよう指示した。この実験では、500キロカロリー未満のランチには、それが分かるようシールが貼られた。

この実験でも同様の結果が得られた。ランチを早く注文した人たちは、500キロカロリー未満のランチを選ぶ傾向が強かったのだ。興味深いのは、被験者たち自身が、普段と違うことをしているとは考えていなかったという点だ。彼らは、どんな場合であっても同じものを選ぶだろうと述べたのだ。

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