食べる直前に注文すると太りやすくなるワケ ランチに何を食べるかは朝のうちに決めよう

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朝遅い時間になるとお腹が空いているから、カロリーの高いものを選ぶのではないか――3つ目の実験ではこの疑問に答えようとした。この実験では、200人の大学生が集められた。授業が昼食の時間に終了するクラスをとっている学生たちだ。彼らは無料のランチと引き換えに、アンケートに答えるよう求められた。

アンケートには、授業の前に回答する学生もいたし、ランチを受け取る直前に答える学生もいた。調査の本当の狙いを隠すために、関係のない質問がアンケートには並べられていた。そして、ランチに何を注文するかと、どのくらい空腹かを記入するようになっていた。

実施するにはかなりの計画性が必要

再び、同じパターンが確認できた。授業の前にアンケートに答えた学生(つまり、ランチの注文を早めに行った学生)は、選んだランチのカロリーが約100キロカロリー少なかったのだ。彼らが選んだサンドイッチは、授業の後にアンケートに答えた学生たちが選んだのと似たようなものだったが、飲み物にソーダではなく水を選び、デザートではよりカロリーの低いフルーツとクッキーの組み合わせを選ぶ傾向が見られた。

ヴァンエッブスは、夕食やお祝いの食事などでは、前もって注文することが効果を発揮するかはわからないという。しかし、従業員や学生により健康的な食事をさせたいと願うなら、企業や学校は「食事時間のかなり前に注文を決めさせることだ」と述べた。

ただし、研究者の中には、実験のような早めの注文を日常的に行えるのかどうか、疑問を持つ人もいる。ニューヨーク大学教授で栄養学を担当するマリオン・ネッスルは、「これを行うには計画性が必要で、私のような人間には実行できそうにない」という。しかし、「実行できる人には大きな力となるだろう」。

(執筆:Roni Caryn Ravin記者、翻訳:東方雅美)

© 2016 New York Times News Service
 

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