「負けるはずがない」という自信をつける方法 女子レスリング栄監督が選手にかける「言葉」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

今回のオリンピックで全階級メダル獲得を果たした男子柔道の井上康生監督、3大会ぶりのメダルを獲得したシンクロ団体の井村雅代コーチも、試合直前の選手にかけた言葉は「世界で一番キツイ練習をしてきたから自信を持て」ということだったそうです。

ビジネスの世界でも同じでしょう。うまくいくかいかないかはあくまでも結果であり、やってみないとわかりません。

「うまくいくに決まってる!」「大丈夫!」、そういう不確かな言葉では自信はつきません。

確実に自信をつけるのは、事実。「やってきた」「努力してきた」という事実なのです。

もし、自信を失いそうになったら、これまで自分がやってきたこと、努力してきたことを列挙してみましょう。あれもやった、これもやったと思い出すことで、やるべきことはやってきたという自信につながり、力が発揮できるはずです。

弱点をひとつずつつぶすことで強くなる

私の課す練習メニューはキツイことで知られていますが、ただキツイことばかりやるわけではありません。

選手を指導するうえで私が意識していることは、「弱点を修正すること」です。

「弱点にばかり意識を向けるとモチベーションが下がる」とか、「長所に意識を向ければ自然と弱点がクリアできる」という指導法もあるようですが、私はそういう方法をとりません。

弱点は体や思考のクセであり、長い時間をかけて染みついてしまっているものなので、意識的に指摘しなければ改善しないのです。

ですから、選手たちの弱点を細かくチェックして、見つけたらその場で指導しています。弱点を強化しまくるのが私の指導法と言っても過言ではありません。

ビジネスの場でも、得意不得意があると思います。もちろん、それぞれが得意なことを生かして、チームとして仕事をする場面の方が多いでしょう。

今はプロフェッショナルでありスペシャリストであることが求められていますが、それは「できないことがあってもいい」ということではありません。

次ページ事実は裏切らない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事