私が日銀新総裁にしたい人物 日本社会が失った目利きの重要性

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日銀人事では、小幡氏が推薦すると選ばれない形に。まるでデスノートのようだ(写真は白川方明日銀総裁)

 

私は、白川方明日銀総裁の再任を押し、それが無理ならば、と福井俊彦元総裁の復帰を推した。5年前、私はデスノートのような存在で、5年前に候補に挙がってつぶされた人々は、すべて私と親しい方々だった。だから、今回も、私の指名は不吉なのかもしれない。ある週刊誌でのインタビューでは、元財務省財務官の渡邊 博史氏を推したが、そのせいか、いまのところ可能性は低そうだ。

日本社会は目利きの重要性をわかっていない

しかし、彼は、私が押している点以外は完璧で、これ以上の候補者はいないだろう。真の問題は、彼が総裁の候補に挙がっていないことだ。

彼は5年前、参議院で不同意となった。だから、もうない、ということだが、過去の不同意は関係ないという流れもあるから、それは違うだろう。そうだとすると、なぜ彼が候補に挙がらないのか。そこに、日本経済いや、日本社会全体の問題があると思う。

その問題とは、目利きの重要性を認識していないことである。日本社会は目利きの重要性をわかっていない人々が多すぎる。音楽や書籍の例で考えてみよう。

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