米倉千貴氏が率いるal+(オルツ)は今年に入って6億円の資金調達を成功させた人工知能のベンチャー企業。「パーソナルAI」を標榜し、グーグルなどに牛耳られつつある"人工知能の民主化"を目指す。米倉氏は「1人でやれること」を究極に拡大するためにAI活用を目指す。ゲームや出版で急拡大した「未来少年」の社長時代に、社員を雇えば雇うほど効率が悪化した苦い思い出が、米倉氏を最強AI開発に駆り立てている。
そんな米倉氏はキャリアストーリーも、驚くほど破天荒だ。そんな米倉氏にAIベンチャーへの投資にも力を入れている塩野誠氏が初対面。盛り上がった対談を3回に分けて掲載する。今回は、その第1回だ。(編集部)
塩野:今日はお時間を頂きありがとうございます。はじめまして。まず、al+(オルツ)さんのパーソナルAI(人工知能)について伺う前に、この会社を立ち上げるまでのキャリアストーリーを伺います。
米倉:オルツを作ったのは2014年11月です。作るべきだなと考えたのは、社会にでてからの経験と蓄積で、かなり前から人工知能の必要性を感じていました。
時給1000円の携帯電話販売員がスタート
塩野:社会人としてのスタートはどちらから?
米倉:いまでいうと「LINEマンガ」なんかをやっている、名古屋のメディアドゥという会社がスタートです。
塩野:学生時代には何をやっていたんですか。やはりメディア関連に興味があったんですか。
米倉:まったくありませんでした。最初は携帯電話の販売員のバイトで入ったんです。1999年です。
塩野:携帯の売り子さんが路上にたくさんいた時期ですね。
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