地方の大学が「東京駅周辺」に集結するワケ 就活支援を強化して就職実績の向上が狙い

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さらに、近大生は同センターから徒歩3分のところにある「東京VIPラウンジ」で1回300円でシャワーを浴びることもできる(通常価格は1000円)。学生が身支度を整えて就活できるように、同センターが東京VIPラウンジと提携しているのだ。

2014年度の学生利用数は883名だったが、2015年度は同センターの認知が進み3176名に急増した。2016年度は6月で既に1000人を超えている。就活スケジュールが頻繁に変更されるので、単純に前年度と比較はできないが、今後も利用者が増加しそうな勢いだ。

近大の1学年当たりの卒業生は約7700人なので、「まずは半数の3800~3900人が目標」(同センター)とのこと。

関西学院大、西南学院大、近畿大の3事例から、いかに地方大学が学生の就活支援に力を入れているかが理解できたと思う。企業本社の東京集中が加速しているため、地方大学の東京での就職支援はますます強化されることだろう。ちなみに同志社大学はJR東京駅八重洲南口から徒歩6分、東京メトロ銀座線の京橋駅から徒歩1分の場所に東京オフィスを構えている。

パソナが地方学生をサポート

東京に拠点を持つ大学と持たない大学の学生では内定獲得に大きな差が出ることは明らかだが、拠点のない大学の学生が悲観することはない。人材サービスのパソナが運営する「PASONA学職カフェ」東京駅前店を利用するという方法があるのだ。

「PASONA学職カフェ」は東京駅日本橋口から徒歩1分のパソナグループ本社内にある。前述したサピアタワーとは目と鼻の先だ。パソナによれば、「学職カフェは就活生のためのサテライトキャンパスといった存在」。学生には自分の大学のキャリアセンターと同じような気持ちで使ってほしい、ということだ。

同カフェには、自由に使えるオープンスペースがあり、資料を読み込んだり、他校の就活生との情報交換したりする場所として活用できる。自由に使えるパソコンも用意されているので、就活の合間に情報収集したり、ESの修正・印刷をしたりすることも可能だ。

面接や業界研究、自己分析などのセミナーが開催されているだけでなく、ESの添削やキャリアカウンセラーによる個別面談を受けることができる。

パソナと提携している大学の学生は学生証を提示するだけで無料で利用することができる。地方の大学生は自分の大学が提携しているか確認するべきだろう。もし提携していなかったとしても毎月1000円で何回でも利用できるという。

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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