米でも麺でもない、中州が誇る「伝説のシメ」

中高年の心と体を癒やす「おふくろの味」

クラブ「シオンの娘」の外観

川原さんによると、40年ほど前は、キャバレーが立ち並び、「毎日が縁日やお祭りだった」(会社員OB)。

1980年代。日本は校内暴力や家庭内暴力が急増した。高度成長を経て、豊かさや効率性と引き換えに、大切な価値観を置き去りにしたのかもしれない。

それを浮き彫りにしたのが、女性会員たちとの共同生活を送った信仰集団「イエスの方舟(はこぶね)」。人形小路の一角には、彼女らが生活の糧に営むクラブ「シオンの娘」がある。

「現代の神隠し」と糾弾され、警察に書類送検されたが、不起訴処分となった主宰者の「おっちゃん」こと、千石剛賢さん。2001年に78歳で他界した後も、店は続く。

当時、女性たちが語った言葉に、世間は衝撃を受けた。

本当の人間のつながりを知った

男と女、酒と金。"欲望"に満ちた歓楽街にありながら、どこか安心できる場所が中洲にはある。最高のシメは、胃袋よりも心に訴える味なのかもしれない。

(記者:吉武和彦)

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