改革より継承を、2世代作品に見えるもの

親の世代も完全ではない。自分たちの時代に問題を解決できなかった人々からこそ、受け取れる糧がある。

時間のかかる変革をひとまずおいて。
ウルトラマンや仮面ライダー、2世代作品を考えると?

 

フランス革命の動乱は、第3共和制へと至るまでに80年以上の年を費やしています。ローマ帝国が共和制から帝政に移行するために、グラックス兄弟の改革以来1世紀以上もの時間を必要としました。

日本史でも明治維新のとき、大久保利通は国が安定するまで30年かかると考えていたといいます。

変革とは本来時間がかかるものなのです。

そう考えると20世紀の成長を経た今の日本が、まだ新しい社会を構築できていないのは、不思議でも何でもない。それにアメリカや欧州も日本と同じように迷っていることでは変わりありません。

どうしても私たちは性急に改革とその成果を求めてしまいますが、しかし未来は本来、なかなか見えないもの。ではいっそ、ひとまず変革はおいて、ここはひとつ「継承」をテーマとして考えてみるのはいかがでしょうか。

私がこのようなことを考え始めたのは、近年、「世代間の継承」を描く作品に触れることが多くなったためでした。日本のキャラクタービジネスもすでに長い歴史を持つようになり、ウルトラマンや仮面ライダーのように親と子が同時に楽しむ「2世代キャラクター」も現れて久しい。またかつての大ヒット作品を、あらためて現代に描く続編も作られるようになりました。

次ページ『機動戦士ガンダムUC』2世代作品の親とは?
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