DV騒動が泥沼化…夫婦を壊す「べき論」の暴走

夫の暴力に、妻は大掛かりな報復行為で返す

さらに2800人アンケートで明らかになったのは、妻を「怖い」と感じている夫の多さです。「人格を否定するような暴言」「鬼の形相で責められる」「結婚したときと同一人物とは思えない」など、妻から精神的に追い詰められている夫の姿がうかがえます。もしかすると、これらは妻から夫へのDVと言えるのかもしれません。

日本アンガーマネジメント協会が先ごろ発表した調査結果では、夫婦間の怒りの対処方法について、「パートナーへのイライラをどのように伝えますか?」という問いに対し、夫は「伝えず、自分の中で処理する」が51.4%で1位、妻は「パートナーに直接話す」が58.2%で1位でした。

女性の社会進出が著しい昨今、昭和のように「妻は三歩下がって」なんて家は非常に珍しいかもしれず、「言うべきことは言う」タイプが圧倒的に増加していることを認識しておいたほうがいいでしょう。そのうえで、夫婦間での感情面でのやり取りを考えていく必要があります。

自分の怒りの「くせ」を知ろう 

この連載では、毎回最後にアンガーマネジメントのテクニックを紹介して、問題の対処行動のヒントにしてもらっています。過去の投稿で紹介した「カップル・ダイアローグ」や「アサーティブ・コミュニケーション」などを用いると、夫婦間の衝突に技術的に対応することが可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。

加えて、今回はDVについて取り上げましたので、自分の怒りのもととなる「べき論=コアビリーフ」の特徴(くせ)について把握する方法を紹介します。自分の怒りのくせがわかれば対処もしやすくなり、DVなどのエスカレート行為を回避できます。

アンガーマネジメントでは、怒りにつながりやすい「べき論=コアビリーフ」を6タイプに整理し、その特徴と対策を説明しています。誤解のなきよう補足いたしますが、以下6つのこだわり、価値観を持つことがいけないのではありません。人間誰しもが持っている要素ですし、これら6つのすべてに良さがあります。

けれども、度を超したこだわりや価値観を誇示しようとするときには、やがて怒りの感情を交えて表に飛び出します。そのことを念頭に置きつつ、6つのうちご自身の「べき論」が強く表れるのはどれか、パートナーのタイプと併せて確認してみてください。

次ページ「道徳心」も度が過ぎれば怒りのもとに
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