ネットでの評判が気になる人、ならない人 結局、みんなが知りたいのは他人の年収だ

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みんなの興味関心は、おカネに関する話です(中川氏)
ネットコミュニティでの評判がつねについてまわる現代。本を書き、メディアで発言する速水健朗さんと中川淳一郎さんは、その評価社会とどのように付き合い、どこにコストを払ってきたのか? 『東京どこに住む?』×『節約する人に貧しいひとはいない。』対談後編。
※前編:「デキない人は『住む場所』へのこだわりがない」

みんなが知りたいのは他人の年収

速水 健朗(以下、速水):『節約する人に貧しい人はいない。』(幻冬舎)には、中川さんの金銭感覚や価値観がどのようにして身に付いたものなのか、年収がどのように推移していったのか、といった話がかなり事細かく書かれている。もう、すべてを曝け出すような勢いなんだけど、そこまで具体的に書き込む必要はあったのかなぁ。

中川 淳一郎(以下、中川):カネの話を書く本だととらえていたから、そのあたりは赤裸々に書き込もうと初めから思っていましたよ。そもそもオレ、隠しごととかしたくないんですよ。それに、みんながいちばん知りたいことって、間違いなく「オマエの年収いくらなんだよ」ってことですから。なんだかんだ言ったところで、最終的にはカネに関する話がもっともウケます。

速水:そうなの?

中川:宣伝会議の「編集・ライター養成講座」で講師をやらせてもらっているんですけど、本講座に入る前の特別講座──事前のお試し講座みたいな場でしゃべるとき、オレは必ず自分の収入の変遷について話します。そして、フリーライターっていくらからいくらぐらいまで稼げるものなのか、どの程度の人が40歳になるまで生き残れて、収入の実態はどんな状況なのか、といった厳しい現実を隠すことなく伝えます。そして結局、その手の話がもっとも食い付きがいいんですよね。トークイベントみたいな場でも、それは同じです。

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