サッカー欧州選手権、「乱闘続出」の異常事態

ロシアのサポーターが暴徒化している

これについて欧州サッカー連盟(UEFA)理事会はロシアサッカー連盟に罰金15万ユーロ(約1800万円)を課した上で、「サポーターによる暴力行為の再発が今後見られた場合は失格とする可能性がある」と、両サッカー協会に警告している。

一方、フランス当局は、ロシア人サポーター150人について「プロの犯罪集団とは言い切れないものの、極度の暴力を働く者たち」と指摘している。一部はすでに強制退去の処分を行ったとしている。

ファン同士の衝突、日本で起こるか?

ここまでは事件のあらましを紹介した。ここからが本論である。

今回のマルセイユでの騒ぎでは、海に面した旧市街にあるレストランやバーなどの店舗も被害を受けている。フランスではテロに対する重大な懸念もあり、厳重な警備が引き続き行われているにもかかわらず、だ。

こうしたトラブルは大きな大会では発生しがちだ。東京五輪においても、熱心なフーリガンが暴れ出す可能性はある。「五輪で経済効果が生まれるかもしれないが、いわゆるフーリガンがわが町にやって来るのは困る」と考えている人も多いのではないだろうか。

実際、もし衝突が起きれば、大惨事になる可能性がある。

ロンドン五輪サッカー会場前でのひとこま。暴力や混乱とは全く無縁だった(2012年8月マンチェスターにて、筆者撮影)

欧州のサッカー場では、普段からホームとアウェイのサポーターの小競り合いが起こることを想定し、両チームのサポーターを隔てるエリアを作り、頑強なガードマンがそこを固めている。

ところが、五輪はそうではない。ロンドン五輪においては双方サポーターの応援エリアを分ける措置を積極的に行わず、「みんなで仲良く試合を見る」という状況だった。

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