「保険は成長産業だ、日本市場もまだ伸びる」 東京海上日動の北沢社長が語った
──国内は人口減少で市場縮小が懸念される。どう成長するのか?
人口が減ると住宅の新築戸数も減る。安全な自動車が普及すれば保険料が安くなることもありうる。ただ、個々の家計はその分、必要な保険に保険料を回すことができる。風水害や地震といった自然災害に備える住宅、家財など必要な保障はいっぱいある。
企業分野でも、日本は欧米に比べて保険化されていないリスクが多い。たとえば地方の中堅、中小企業も含めて、かなりの企業がアジアに進出しているように企業活動がグローバル化している。こうした海外進出の際のリスクマネジメントといったニーズは今後どんどん増える。まだまだ提案の余地がある。
保険のことなら何でも相談に乗る
──個人も企業も「深掘り」ということだが、そのための具体策は?
保険は人類が長い時間をかけて生み出した素晴しい仕組みだ。この「保険の力」というものをもっと顧客に理解いただいて、保険を活用して安心を得る、リスクが減るということに貢献していく。
従来は、自動車を買えば自動車保険、家を買えば火災保険で終わっていた。そこから一歩踏み込んで、個人の立場、企業の立場から必要な保障をしっかりご提案する取り組みをやっていく。
個人向けには生命保険と損害保険をまとめた「超保険」、企業向けも同様に、各種保険をまとめた「超ビジネス保険」がある。
他社商品も含めて顧客が入っている保険を整理し、足りないものは私どもの医療保険や自動車保険などで補う。リスクマネジメントがセットになった仕組みだ。保険のことなら何でも相談に乗る存在として、手続きも一本化できる。
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