「地震保険は損だ」という考えが危ない理由

日本は地震国「安全な地域はない」と心得よ

二度にわたる大きな揺れに見舞われ、壊滅的な被害を受けた熊本県・益城町(写真は益城町で被災した山下弘幸氏提供)

熊本地震の発生から1カ月余り。今も1万人を超える被災者が避難所生活を余儀なくされている。地震による甚大な被害は何万人もの日常生活を奪い去った。筆者は21年前の阪神・淡路大震災を経験したが、テレビに映し出される被災地の様子を見ていると、寝食はもとより風呂やトイレなどの衛生面まで、”あたりまえだった生活”を奪われたことへのご苦労は当時を思い出し身につまされる。

それだけに1日も早く普通の生活を取り戻していただきたいと祈るばかりだが、同時に地震の怖さは揺れた時だけではないと学んだことも思いだす。繰り返す余震、長引く避難生活、仕事や学校、さらには住宅や事業の再建に伴うおカネの問題など、揺れは一瞬であっても地震がもたらす苦しみは一瞬でないことこそ恐怖だった。

それだけに被災後の生活再建への備えは自分の身を守るためにも大切だ。当たり前のことかもしれないが、私たちは本当に大丈夫なのだろうか。いざという時に金銭面の備えは十分だろうか。

再建を助けるための手当ては

いざという時のおカネに備える方法はいくつかある。ひとつは預貯金などの個人財産。震災時は多くの金融機関が特例で通帳などを紛失していても本人確認でおカネの引き出しができるようになったり、住宅ローンなどの返済が猶予されたりなど、被災者保護の手当てがとられる。

手続きについては罹災証明書など必要書類も各金融機関それぞれなので自分の取引金融機関に問い合わせてみるといいだろう。ただ現実的には個人財産で緊急時対応できる人は限られているし、蓄えがあっても今後どうなるかわからない中では極力おカネは使いたくない。

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