熊本地震、「災害廃棄物」処理という重い課題

業界の異端児「くませい」が奮闘している

熊本市内の災害ごみの様子。大きな地震が起きると多くの災害廃棄物が発生する。処理は長期化しそうだ(写真提供:熊本清掃社)

熊本地震は4月14日の発生から、はやくも1カ月が経とうとしているが、なお余震や混乱は収まっていない。避難者のケアなどはもちろん、大量の「災害廃棄物」の処理も依然、深刻な課題だ。

熊本市には、その名も「熊本清掃社」という廃棄物処理業者がある。熊本だけでなく、名古屋でも学校給食残さの堆肥化などを請け負う「くませいさん」として知られるユニークな業者が直面している現実から、「災害とごみ」の教訓が見えてくる。

被災した本社から出動する収集車

熊本清掃社の村平光士郎社長(筆者撮影)

濃い目の顔立ちに細身のジャケット、胸にはきっちりと折りたたんだポケットチーフ。およそ「産廃業者の社長」とはかけ離れたイメージの村平光士郎社長は、いつものように早口でまくし立てる。

「本社といっても小さな社屋なので、少し外壁がはがれ落ちるなどしましたが倒れても傾いてもいない。とにかく大変な熊本の街を一日でも早く元通りにするため、一個一個のごみを片付けるだけですよ」

1963年創業の熊本清掃社は、熊本市からの一般廃棄物収集運搬業許可をはじめ一廃・産廃の各種許可を取り、主に事業系一般廃棄物を扱ってきた。普段は夜間の収集運搬が中心だが、今回の地震発生以降は市の災害ごみ収集の応援のため、日中も市内で収集車を走らせている。熊本市西区の本社地下には水や食料、そして1週間分の軽油などの燃料を備蓄していた。地震被害で通行が困難な道路も多いが、社員同士がカバーし合って効率的なルートで回収できているという。

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