熊本地震で強力支援を展開した山のプロたち

モンベルの「義援隊」が被災地支援で活躍

モンベルが南阿蘇村に組織した「アウトドア義援隊」

2度の「震度7」をはじめ、巨大な余震が収まらない熊本地震。最大の被災地の1つである南阿蘇村では、土砂崩れに巻き込まれた住民の捜索が続く。その村内に、登山用のテントがひしめき合うベースキャンプのような光景が広がっている。テントの中で身を寄せ合うのは、自宅から避難する被災者、特に小さな子ども連れの家族だ。それはアウトドア用品大手、モンベルが呼び掛ける「アウトドア義援隊」による支援だった。

親子連れらに次々とテント貸し出し

南阿蘇村の被災の様子

南阿蘇村久木野地区にある道の駅「あそ望の郷(あそぼうのさと)くぎの」。阿蘇山を背にした緑の丘に、黄色や青、オレンジなど、色とりどりのテントが並ぶ。その数は20日時点で約40張り。大雨が予想される翌21日に備え、「あと10張りは立てたい」とモンベル本社(大阪市)広報部の三宅一彰さんらスタッフは急いでいた。

この道の駅は、レストランや温泉、パークゴルフ場などを備える3,000坪以上の広大な複合施設だ。その一角にモンベルが南阿蘇店をオープンしたのはつい1年余り前の昨年2月。アウトドア用品の販売だけでなく、村の協賛を得てトレッキングなどのイベントも開いてきた。

14日の地震で、村内の建物は多くが倒壊。道の駅を含む村全域で水や電気などのライフラインが途絶えた。モンベルの店舗も営業は困難になったが、代わりに被災した住民にテントや寝袋、マットなどの貸し出しを決めた。全国から応援のスタッフや支援物資を集め、「本震」のあった17日から店舗前で「アウトドア義援隊」としての活動を始めると、100人ほどの住民が1日で約20張りのテントを求め、次々と丘の上に立て始めた。

3歳の娘を持つ母親は、道の駅のレストランで始まった炊き出しに集まって、「テント貸し出し」の文字が目に入った。

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