あなたのスマホがサイバー犯罪に狙われる FBI捜査官が明かすサイバー犯罪のいま(上)

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英語のみのアプリでも視覚的にわかりやすくされているため、使う日本人のユーザーも多い。危険は増している。ウォーレン氏も警告する。

「自宅にあるPCは慎重に扱っている。しかし、モバイルというのは、ミニコンピュータなのにパスワードもかけていない。ポンとテーブルの上に置きっぱなしにしてある。誰かがスパイウェアをダウンロードして、また姿を消すということも大いにできてしまう。それだけリスクも高まる」

情報の宝庫、携帯電話は危険がいっぱい

米国務省のトーマス・デュークス氏

米国務省のデュークス氏が付け加える。

「日本では携帯電話の買い替えサイクルが非常に早い。そして、電話のデータや写真がそのまま残っているケースがほとんど。以前に東京で買った中古のスマホを非常にかんたんなソフトウェアを使って消去されたと思われるデータを取り出してみた。何百枚という写真、かなり個人的な写真も、あっという間に抽出できた。もちろん連絡先も一部残っていた。そういう点も注意しなければならない。一度、記憶させれば事実上、恒久的に残る。たとえ数カ月間水没した端末であっても、技術の進歩により、データが回収できるケースもある」

ウォーレン氏のコメントも興味深い。

「モバイル機器は、「その人が何をしているのか」「いま、どこにいるのか」が特定できる。たとえば空き巣に入りたければ、モバイルにハッキングして不在かどうかも確認できてしまう」

それだけに、コンピュータとしての能力を増したスマホでは、より一層の慎重さが求められるようだ。

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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