安倍総裁、日銀操縦法を伝授します

「アベノミクス」成功の秘訣とは?

安倍政権が誕生する。

安倍氏がこれまで主張してきた経済政策は、アベノミクスと揶揄されているが、新政権が新しい経済政策を打ち出そうとするのは当然であるから、我々としては、それをよりよいものにするために提言をする義務がある。

ここでは、アベノミクスがスタートから躓くことのないよう、持続可能な政策として落とし込む提案をしたい。

安倍総裁は期待をコントロールできるか

アベノミクスに関する一番の懸念材料は、花火を打ち上げておいて失速することだ。失速とは、実体経済でなく、期待値のほうである。期待値で株価も為替も動いているから、当初3カ月内での期待の失速は禁物だ。

まず、株価と為替の上昇だが、これは、これまでの日本株の出遅れ、過度の円高の調整という面が強い。安倍氏の発言は絶好のきっかけにはなったが、モーメンタムとなったのは、まず、世界的なリスクオフからオンへの流れでの、世界的な株高やユーロの回復が背景にあることが大きい。日本株と日本円だけ調整が遅れていたのだ。

また、仕掛けるなら円安方向、株高方向であったために、短期の仕掛けにおいても、円安、株高の流れになりやすかった。さらに、今後、米国の「財政の崖」の解消をきっかけに、さらなる株高、リスクオンの流れを作ろうと待ち構えているから、中期の方向も、円安株高で間違いない。こうなれば、動かないほうがおかしい。

今後、直近は、世界的な動きの中で、円相場も日本株もさらに動くと思われる。だが、その後は、反転するか、流れが継続するかはわからない。そうなると、米国の要因でなく、日本の政策要因で相場が動くことになろう。それが怖い。政治的な動き、金融政策の動きあるいはその効果が、期待に応えられないものとならないようにする必要がある。そのためにはどうするか。

それは、期待をコントロールすることである。

これまで安倍氏が述べてきた政策は、実現性、実効性がともに伴わない。例えば、インフレターゲット3%ならば、一生かかっても実現できない。オイルショック以来日本経済はバブル期においてすら、インフレ率が3%に達したことはない。

安倍氏も、3%は2%に修正したが、逆に言えば、インフレ率3%あるいは4%とまで言っていた、通称「政策ブレーン」がいたわけだから、彼らとは離れた政策を実施する必要があるということだ。 

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